16歳にして100万ドル以上稼ぐスニーカーリセーラー Benjamin Kickz の1日
「Kim Kardashian」も出席するパーティーに顔を出し、プライベートジェット内で待つ「Travis Scott」にスニーカーをデリバリー

世界中でスニーカームーブメントが巻き起こっているなか、スニーカーヘッズとして知られる「Chris Brown」や「DJ Khaled」らの名を顧客リストの中に持ち、年間100万USドル(約1億円)以上をスニーカーのリセール(転売)で稼ぎ出す16歳の男の子がアメリカ・フロリダ州マイアミにいる。まだ高校生であるその彼の名は「Benjamin Kapelushnik」、またの名を“Benjamin Kickz”もしくは“Sneaker Don”。彼は数々のセレブリティを相手にスニーカービジネスを展開するだけでなく、自身でスニーカーのリセールオンラインストア『sneakerdon.com』を運営する、業界では名の知られた超有名スニーカーディーラーだ。そんな彼に今回『NY Mag』が密着取材を行い、スニーカーディーラーの1日を追った。プライベートジェット内にて待つラッパー「Travis Scott」に3足のスニーカーをデリバリーするという、普通の16歳の男の子では考えられないような彼の日常を下記よりまずチェックしてみてほしい。
「Benjamin Kapelushnik」はつい最近、LAの『OUE Skyspace』にて開催されたパーティーにてあの世界的ラッパー「Travis Scott」に会い、知り合いになったのだという。その時のことについてBenjaminは次のように語った。
「そのパーティーは地上70階のフロアで開催されたんだ。そこに行くにはエレベーターを3つも乗り継がなくちゃいけなくて、一回一回エレベーターを降りる毎に色々なチェックをされるんだ。それで会場に到着した時、当然なんだけど色んな人がそこにいたよ。モデルのKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)にKim Kardashian(キム・カーダシアン)、Jaden Smith(ジェイデン・スミス)やラッパーのDrakeのお父さんもいたね。彼はすごいクールな人だったよ!」
そして、Puff DaddyやDiddyの名で知られる音楽プロデューサー「Sean Combs」の元で働いていたという“友達”が、Benjaminを「Travis Scott」に紹介したのだという。
「初めて会った時、Travisは僕のことを既に知っていてくれたんだ!彼は会った時、“ヘイ、調子どう?君がBenだろ?”みたいな感じで話かけてきてくれて、僕はもうその時“うわーマジかよ!ヤベえ!”みたいな感じだったね」
空港に着くと、Benjaminは焼けるように暑いマイアミの夏空の下を歩いて「Travis Scott」が待つプライベートジェットに向かった。その時Benjaminが履いていたのはなんとあの〈Balmain〉のジーンズ。それについて記者が「車が買えるぐらい高いジーンズだよね?」と問うと、Benjaminは「僕にはまだ車は必要ないんだ。このジーンズがあれば飛べるからね」と答えた。そうしているうちにプライベートジェットに着くとBenjaminは早速「Travis Scott」に3つのスニーカーを手渡した。その3つの中で最もリアクションが大きかったのが、『sneakerdon.com』で425USドルで販売されている「Air Jordan 1」の通称“Shattered Backboard”モデル。これは1985年に「Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)」がエキシビションゲーム内にて見せた、バックボード壊しの伝説のダンクシュートにちなんで名付けられた人気モデルだ。“Shattered Backboard”モデルが「Travis Scott」の手に渡ると、Travisはもちろん、周りからも様々な声が叫ばれた。
「マジかよ!」
「イカれてるぜマジで」
「Boomin!(Benjaminが生んだバズワード)」
「Benjamin Kapelushnik」が「Travis Scott」にスニーカーを手渡す際の様子が収められたビデオは下よりチェック。英語のみの掲載となるが『NY Mag』によるフルバージョンのアーティクルはこちらよりチェック。